危機感・ききかん

いてもたってもいられない危機感に駆られて、今この文章を書いている。

 

そう、危機感

近頃ずっと頭の中から消え去ることがなかったもやもやの正体は、紛れもなく危機感だと確信した。

 

大学生活も折り返しを過ぎ、実習へ向かうための試験をパスするために少しずつではあるが試験勉強を始める今日この頃。

講義中にすべき一番のことは講義をしに来る人々の話を聞くことではなく、試験の問題集を解くこと、あるいは夜遅くまで勉強したため寝不足な体に休息としての睡眠を与えること、ともいわんばかりの講義室の光景。

その部屋の中には、倦怠感のようなものが満ち溢れている。

だが、よいのだ。来る試験をなんとか通ってその後義務として課せられる実習を一通りこなし、やや面倒ではあるが世間でいう「就活」に当たる病院見学、面接、マッチングをこなし、無事に卒業試験に合格して国家試験で医師免許を取れば、晴れて医師の仲間入り、幸せな生活のスタートだ・・・

 

 

 

本当に?

本当に、今のまま医師になって幸せな生活が待っているのか?

それでいいのか?

 

自分は今あるこの現状が恐ろしくてたまらない。

どうしても、皆が目隠しして決められた道の上を歩いているようにしか見えないのだ。

そこに、個々人の意思は見られない。

 

考えてみてほしい。

本当に自分が試験に受かること以外の何らかの目的意識をもって勉強をしているのか。

何のために医師になろうとしているのか。

 

 

 

もともと自分は医師になりたかったわけではない。

本当は建築やデザインなど、全く違う分野の仕事をしたかった。

でも才能がなかった。自分自身で己の才能を信じることができなかった。

 

その結果の、逃げ道としての医学部だ。

 

幸い、両親のおかげで昔から勉強は十分にできる環境にいることはできたので、医学部に入る学力は持っていた。

だから、この大学に入学した時に自分には医師を目指す前向きな理由は持っていなかった。

そして、医師になる前向きな理由を、まだ自分は見つけられていない。

 

 

でも、だからこそ皆に疑問に思うのだ。

「なぜみんなは医者になろうとするのだろうか?」と。

 

もちろん、純粋に人を助けたいと思って医者になろうとしているものもいるだろう。

中には自分の両親や親族が開業をしていて、将来的にはその病院を継ぐために医師になろうとしているものもいるかもしれない。

 

今回はそういった人々にメインに触れるつもりはない。

自分がその考えを知りたいのは、そういった人々とは異なる「何となく医学部に来ている」人々だ。

 

別に、はっきりとした目的がなく医学部に来ていること自体が悪いという気は毛頭ない(かくいう自分もそちら側に属する人間だ。)

だが、その考えのまま何となく大学を卒業し、何となく医師になって、何となくそこそこの給料をもらって働くのか?

 

もちろん、多くの人が選ぶような道を選び、多くの人がそうするように仕事に就いて働く、という選択をすることにも各々の意思があることも理解している。

しかし、もしその選択をしたことに自らの意思があまり絡んでいないのだとしたら、その先にそれぞれの「自分自身の」人生が待っているかは、疑問に思う。

 

 

そこに、その「何となく」で満たされた生活に、あなたの人生としての意味はあるのか?

本当に、意義はあるのか?

 

 

こんな、ひねくれたようなことを言っているのに対して、多くの人は

「は?何意味わかんないこと言っちゃってんの?」

とか思うのかもしれない。意識高い系が何か言ってるとか思うかもしれない。

確かに、こんなこと考えずとも生きるには困らないだろう(とくにこの医学部という環境では。)

 

 

でもこれは本音だ。

どうしても自分の中に危機感をもたらしたこの考えをとどめておくことができなくて、この本音を書いた。

うわべだけで、とりあえず取り繕った薄っぺらい会話をするだけの人間関係に自分は意義を感じられない。

そういう薄っぺらい会話、してて虚しくならない?

意識高くて、何が悪いの?

 

 

今、自分の思っていることを述べてみた。

Twitterで思っていることを書くという選択肢もあったが、字数制限が邪魔だ。

それに、たぶん多くの人が見ているTwitterのTLでは敵を作ってしまうであろう考えもここでは述べるかもしれない(今回は書いていないつもりだが。)

 

だから、「読む」という選択をしてくれた人のみが読む、ブログという形をとってみた。

自分の文章が不愉快だと思うのなら読んでもらわなくても一向にかまわない。

 

 

でも、自分の文章を読んで何か思うことがあった、という人がいたら嬉しい。

そして、その思うことについていつかどこかで共に語ることができたらよいな、と思う。

話をするのに、酒はなくともよい。ファミレスのドリンクバーでも、立ち話でもよいのだ。

 

 

そんなこんなで、長い長い独り言でした。自分の思うこと、書きたいことに文章能力が全く追いついていない・・・

 

次回更新は、する意思はあります。

ですがするはっきりとした予定はありません。気が向いたら書きます。

 

以上!